日東駒専(日本大学・東洋大学・駒澤大学・専修大学)の合格を目指すうえで、英語は避けては通れない重要な科目です。配点が高く、得点の差がつきやすいため、しっかりとした対策が合否を左右します。この記事では、各大学の英語の特徴から効果的な勉強法・おすすめ参考書まで、具体的に解説していきます。
日東駒専の英語はどのくらい難しい?難易度の全体像
日東駒専の英語は、いわゆる「MARCH(明治・青山・立教・中央・法政)」より難易度は低いものの、基礎をしっかり固めないと太刀打ちできません。長文読解・文法・語彙がバランスよく出題され、なかでも長文読解の比重が非常に高いのが特徴です。
共通する出題形式と配点の傾向
日東駒専4校の英語に共通するのは、長文読解・語彙・文法・英作文(整序)という構成です。試験時間は60〜90分、配点は100〜150点の大学が多く、英語1科目で合否が大きく動くこともあります。
長文の文章量は年々増加傾向にあり、速読力と正確な読解力が同時に求められます。文法問題は4択形式が多く、単純な暗記で対応できるレベルから、文脈判断が必要なものまで幅広く出題されます。
出題形式のポイント
・長文読解:全体の50〜60%を占めることが多い
・文法・語彙:基本〜標準レベルが中心
・整序英作文:中〜難レベルの問題も一部含まれる
上記の傾向から、まず長文読解の対策を最優先にしながら、文法・語彙も並行して固めることが合格への近道です。特に語彙力の不足は読解スピードに直結するため、早い段階から単語学習を習慣にすることが重要です。
偏差値帯と求められる英語力の目安
日東駒専の英語の難易度は、河合塾・駿台などの模試データを参考にすると、偏差値47〜55程度が目安となります。日本大学・東洋大学・駒澤大学・専修大学の各学部によって異なるため、志望学部の偏差値をあらかじめ確認することが大切です。
| 大学名 | 英語の偏差値目安(河合塾) | 試験時間 |
|---|---|---|
| 日本大学(法学部) | 50〜52.5 | 60分 |
| 東洋大学(文学部) | 47.5〜52.5 | 75分 |
| 駒澤大学(経済学部) | 47.5〜50 | 60分 |
| 専修大学(商学部) | 47.5〜50 | 60分 |
偏差値50前後と聞くと「簡単そう」と感じるかもしれませんが、実際には基礎の積み上げなしには安定した得点が難しい試験です。基礎力の穴があると、本番で思うように点数が伸びないことも多いため、油断は禁物です。
MARCHとの違いを理解して対策に生かす
MARCHと比較したとき、日東駒専の英語の最大の違いは語彙・文法の難易度が1〜2段階低い点です。MARCHでは難関単語帳(例:鉄壁)が必要なケースもありますが、日東駒専ではシステム英単語(駿台文庫)やターゲット1900(旺文社)をしっかり仕上げれば語彙面での対応は十分です。
逆に言えば、基本的な単語・文法の取りこぼしが致命傷になりやすいのも日東駒専の特徴です。難問を解く前に、標準問題を確実に得点する力を優先的に養いましょう。
大学別・英語の出題傾向を徹底分析
日東駒専の4校は、一見似ているようで英語の出題傾向には明確な違いがあります。志望校を絞ったら、早めにその大学の問題形式に慣れることが対策の効率を大きく上げます。
日本大学の英語の特徴
日本大学の英語は、学部ごとに問題の形式や難易度が大きく異なるのが最大の特徴です。法学部・文理学部・商学部など学部数が非常に多く、志望学部の過去問を優先的に確認することが必須です。
全体的な傾向としては、長文読解2〜3題+文法・語彙・整序問題という構成が多く見られます。文章テーマは社会・科学・文化など幅広く、特定のジャンルに偏らない読解力が求められます。文法問題はネクステージ(NextStage)レベルを仕上げれば対応できる問題が大半を占めます。
対策としては、志望学部の過去問を最低5年分は解くことを強くすすめます。日本大学は学部によって同じ大学でも難易度差が大きいため、傾向の把握が得点アップへの一番の近道です。
日本大学の英語は本当に難しい?傾向・対策・おすすめ勉強法を徹底解説!
東洋大学の英語の特徴
東洋大学の英語は、長文の文章量が多く、読むスピードが重要な試験です。試験時間に対して問題量がやや多めに設定されており、時間配分を意識した練習が必要です。
出題形式は、長文読解2〜3題に加えて、語彙・文法・会話文補充などがセットになるパターンが多く見られます。英語の記述式問題はほとんどなく、マークシート形式が中心のため、選択肢の絞り込み力が得点に直結します。
東洋大学を目指す場合は、長文を毎日1題のペースで読む習慣をつけることが効果的です。速読英熟語(Z会)や英語長文ハイパートレーニング(桐原書店)などの教材を使い、長文処理のスピードを底上げしましょう。
駒澤大学の英語の特徴
駒澤大学の英語は、4択の文法・語彙問題の比率がやや高めという特徴があります。基礎的な文法知識があれば解ける問題が多く、丁寧に基礎を積み上げてきた受験生には得点しやすい傾向があります。
長文読解は内容一致・内容正誤・空所補充が中心で、英文のレベル自体は標準的です。ただし、選択肢の紛らわしさが高いため、本文の細部まで正確に理解する精読力が必要です。
対策教材としては、Vintage(いいずな書店)やネクステージ(桐原書店)で文法・語彙を体系的に固め、長文は「関係代名詞」「分詞構文」「接続詞」などの頻出構文を意識しながら読む練習を積みましょう。
専修大学の英語の特徴
専修大学の英語は、標準的な難易度で出題がバランスよく分散されており、基礎力を全体的に固めた受験生が得点しやすい傾向があります。長文読解・文法・語彙・整序英作文がまんべんなく出題されます。
整序英作文(並べ替え)は、関係詞や不定詞・動名詞など頻出文法事項が絡んだ問題が多く出題されます。単純な暗記でなく、文法の仕組みを理解したうえで英文を組み立てる力が求められます。
専修大学を目指すなら、英文解釈の基礎力を固める参考書として「肘井学の読解のための英文法が面白いほどわかる本(KADOKAWA)」などを活用し、英文の構造を読み解く力を養いましょう。
英語の基礎固めから始める正しい勉強の進め方
日東駒専の英語で安定した得点を取るには、勉強の「順番」が非常に大切です。焦って問題集に取りかかる前に、単語・文法・読解という3つの柱をしっかり築くことが合格への最短ルートです。
単語・熟語の暗記は最優先で取り組む
英語の勉強において語彙力はすべての土台です。単語を知らなければ文法も長文も解けないため、受験勉強のスタートダッシュとして語彙学習を最優先に位置づけましょう。
日東駒専レベルであれば、ターゲット1900(旺文社)かシステム英単語(駿台文庫)のどちらか1冊を徹底的に仕上げることで語彙面の対策は十分です。両方に手を出すより、1冊を完璧にする方が定着率が高くなります。
1日50〜100語を目標に毎日継続し、覚えたつもりになっている単語も2〜3日後に必ず復習する「間隔反復」を意識してください。スマホアプリの「mikan」や「Anki」を活用すると、スキマ時間を有効に使えます。
文法は体系的に理解することが大切
文法の学習では、ただ問題を解くだけでなく「なぜその答えになるのか」を理解することが重要です。丸暗記型の学習は本番で応用が利かないため、文法の仕組みを理解しながら学ぶ姿勢を大切にしましょう。
文法の基礎固めには「大岩のいちばんはじめの英文法(東進ブックス)」が読みやすくておすすめです。基礎が固まったら「Vintage(いいずな書店)」または「ネクステージ(桐原書店)」で演習量を積み、問題形式に慣れましょう。
文法学習は「時制→助動詞→関係詞→不定詞→分詞→接続詞」という順番で進めると体系的に理解しやすくなります。1単元終わるごとに模擬問題で確認する習慣をつけると、知識の定着が大幅に改善されます。
長文読解は精読から速読へとステップアップする
長文読解の勉強は、最初から速く読もうとするのではなく、まず「正確に読める」精読力を鍛えることから始めてください。英文の構造(主語・述語・修飾語)を見抜く力がないと、速く読んでも内容が頭に入ってきません。
精読の練習には「英文解釈の技術100(桐原書店)」や「基礎英文問題精講(旺文社)」が定評あります。英文を分解しながら読む習慣がついたら、「英語長文ハイパートレーニング(桐原書店)」で読解スピードを上げる練習に移りましょう。
毎日1題の長文演習を継続することで、入試本番に求められる読解スタミナが養われます。解いた後は必ず全文を精読し直して構造を確認する復習まで行うことが、長期的な実力アップにつながります。
日東駒専英語に対応したおすすめ参考書
参考書選びは受験勉強の効率を左右する重要な要素です。多くの参考書があるなかで、日東駒専レベルに合ったものを選ぶことで、無駄なく実力をつけることができます。
単語・熟語のおすすめ参考書
単語帳はターゲット1900(旺文社)かシステム英単語(駿台文庫)が二大スタンダードです。どちらも日東駒専レベルを十分にカバーしており、塾でもよく指定される定番教材です。
- ターゲット1900(旺文社):見出し語が1語1義で整理されており、初学者でも使いやすい
- システム英単語(駿台文庫):派生語・コロケーションが充実しており、語彙を広げやすい
- 速読英熟語(Z会):熟語を長文の文脈で覚えられるため、読解力も同時に伸びる
単語帳は1冊を繰り返し使うことが大原則です。「3周したら次の本」ではなく、忘れた単語が出なくなるまで同じ1冊を繰り返すことで、真の語彙力が身につきます。
文法・語法のおすすめ参考書
文法の参考書は、レベルに合わせて段階的に使うことが大切です。基礎から始め、問題演習で実戦力を養うという2ステップで取り組みましょう。
- 大岩のいちばんはじめの英文法(東進ブックス):文法が苦手な人の最初の1冊として最適
- Vintage(いいずな書店):文法・語法・熟語・会話表現がすべてまとまった1冊
- ネクステージ(桐原書店):問題量が多く、演習を重ねたい受験生に向いている
VintageとネクステージはどちらかひとつでOKです。使い慣れた方を選び、全単元を2〜3周することで文法の基礎は十分固まります。間違えた問題には必ずチェックマークをつけ、重点的に復習するクセをつけましょう。
長文読解のおすすめ参考書
長文読解の参考書は、難易度別に段階的にステップアップすることが重要です。最初から難しい文章に挑むと挫折しやすいため、レベルに合った教材から始めましょう。
- 英語長文ハイパートレーニング レベル2(桐原書店):日東駒専レベルの長文に最適な難易度
- やっておきたい英語長文300(河合出版):問題数が豊富で演習量を確保しやすい
- 関正生のThe Rules英語長文問題集(旺文社):解法のルールが明示されており、根拠をもとに解く力がつく
長文参考書は1冊を丁寧に仕上げることを優先しましょう。解き終わったら単に答え合わせをするだけでなく、知らない単語を書き出し、英文構造を確認し、次回は正解できるかを自問するという復習のサイクルを必ず行ってください。
過去問を最大限に活用するための取り組み方
過去問演習は受験勉強の仕上げとして欠かせません。ただし、ただ解くだけでは十分な効果は得られません。過去問を「分析ツール」として使いこなすことが合格への鍵です。
過去問を始める適切な時期と使い方
過去問演習は、単語・文法・長文の基礎が一通り固まった高校3年生の9〜10月ごろから始めるのが理想的なタイミングです。それより前に取り組んでも基礎が不十分なため、解けない問題が多くなり自信を失うだけになりかねません。
まず1年分を「時間を計って本番同様に」解くことからスタートします。解いた後は採点だけでなく、正解した問題も含めて根拠を確認する精読復習を必ず行いましょう。「なんとなく合っていた」問題は本番では正解できません。
最低でも志望校の過去問を5〜7年分は解くことを目標にしてください。各年度の問題を解くことで、出題パターンや頻出テーマが見えてきます。
解いた後の復習サイクルを大切にする
過去問の最大の活用法は「徹底的な復習」にあります。解きっぱなしにしてしまうと、同じ失点を繰り返すことになります。以下の復習手順を参考にしてみてください。
- 間違えた問題の原因を「語彙・文法・読み間違い」のどれかに分類する
- 語彙の失点は単語帳に戻り、その単語・熟語を即座に確認する
- 文法の失点は参考書の該当単元を読み直し、類題を解く
- 長文の読み間違いは全文を訳しながら精読し直す
この復習サイクルを過去問演習のたびに繰り返すことで、自分の弱点が明確になり、残りの勉強時間をどこに集中すべきかが自然と見えてきます。「解く」より「復習」に時間をかける意識を持ちましょう。
時間配分の感覚を本番前に身につける
英語の試験は時間内に解ききれないと大幅な失点につながります。過去問演習では必ず時計を使って本番同様の時間配分で解く習慣をつけましょう。
一般的な時間配分の目安としては、「長文読解に全体の65%・文法語彙に25%・見直しに10%」が目安です。ただし大学・学部によって問題量や難易度が異なるため、志望校の試験に合わせて自分なりの時間配分ルールを作ることが重要です。
時間が足りないと感じる場合は、長文を読む際に「設問を先に読んでから本文を読む」という先読み戦略が有効です。何を問われているかを把握してから読むと、答えに直結する箇所を素早く見つけられるようになります。
塾・予備校を使った日東駒専英語対策
独学での対策に限界を感じたり、より効率的に成績を上げたいと考えているなら、塾や予備校の活用も有力な選択肢です。自分の学習スタイルや現在の学力に合った場所を選ぶことが大切です。
集団指導塾・予備校の活用法
東進ハイスクール・河合塾・駿台予備校などの大手予備校では、日東駒専を対象にしたコースや講座が充実しています。英語に特化した授業を受けることで、独学では気づきにくい文法の誤解や読解の癖を修正できます。
特に東進ハイスクールは映像授業形式のため、自分のペースで受講・繰り返し視聴ができる点が高校生に人気です。英語講師の安河内哲也先生・渡辺勝彦先生などのわかりやすい解説が特徴で、文法・長文どちらの講座も揃っています。
集団授業を選ぶ場合は、自分の現在の英語力と授業レベルが合っているかを体験授業などで確認してから入塾することをおすすめします。
個別指導塾の活用法
苦手分野が明確だったり、自分のペースで細かく教えてほしい場合は個別指導塾が効果的です。個別指導塾スタンダード・明光義塾・トライなどは全国展開しており、自宅近くで通いやすい環境を整えやすいのが強みです。
個別指導では、毎回の授業で自分の弱点に直接フォーカスした指導を受けられます。文法のある単元だけ集中的に補強したい、長文の読み方が分からないなど、ピンポイントの悩みを解決するのに適しています。
塾を選ぶ際は「日東駒専の合格実績があるか」「担当講師の経験はどうか」「料金体系は無理なく続けられるか」の3点を必ず確認するようにしましょう。
オンライン学習サービスの活用法
近年はスタディサプリ(リクルート)をはじめとするオンライン学習サービスも充実しており、月額数千円で質の高い授業を受けられます。通塾の時間や費用を抑えたい受験生にとって非常に有力な選択肢です。
スタディサプリは関正生先生の英語講座が特に人気で、文法・読解・語彙を体系的に学べます。スマホ1台あれば場所を選ばず学習できるため、部活と受験勉強を両立させたい高校生にも合っています。
ただし、オンライン学習は自分でペースを管理する自律性が必要です。さぼりやすい環境ではあるため、週ごとの学習計画を作成してから取り組むと継続しやすくなります。
日東駒専英語の勉強でやりがちな失敗と対策
受験勉強には「頑張っているのに点数が伸びない」という悩みがつきものです。多くの場合、その原因は勉強法の誤りにあります。よくある失敗パターンを知り、正しいアプローチに切り替えましょう。
単語帳を何冊も手を出してしまう
複数の単語帳を中途半端に使うのは、受験生が最もやりがちな失敗のひとつです。新しい単語帳を買うたびに気分が上がりますが、結果的にどれも中途半端になり、語彙が定着しません。
単語帳は1冊を最低5周以上繰り返すことで本当の語彙力になります。「飽きてきた」「新しい本が気になる」と感じても、今使っている1冊を完璧にすることを優先してください。
文法を暗記だけで乗り切ろうとする
文法のルールを仕組みを理解せず丸暗記で覚えようとすると、初見の問題に対応できなくなります。特に日東駒専の整序英作文では、文法の理解なしに並べ替えることはほぼ不可能です。
文法学習は「なぜそうなるのか」の理由とともに覚えることが大切です。参考書で解説を読むだけでなく、自分の言葉でノートにまとめ直すことで理解が深まります。
過去問を解くだけで満足してしまう
過去問を解いて採点した後、復習をしないまま次の年度の問題に進むのは効果が薄い取り組み方です。過去問は「テスト」ではなく「教材」として使う意識が重要です。
間違えた問題の原因を必ず分析し、同じ失点が起きないように対策を立て直すことが、過去問演習で最も大切なプロセスです。1年分の過去問の復習に2〜3日かけるくらいの丁寧さが本番の得点につながります。
まとめ
日東駒専の英語で合格点を取るために、まず押さえておきたいポイントをまとめます。
- 語彙力が英語力の土台:ターゲット1900かシステム英単語を1冊完璧に仕上げる
- 文法は理解ベースで:Vintage・ネクステージなどで体系的に演習する
- 長文は精読から速読へ:英語長文ハイパートレーニングで段階的にレベルアップ
- 志望校の過去問を5年分以上:時間を計って本番形式で取り組み、徹底復習する
- 大学別の傾向を把握する:日大・東洋・駒澤・専修それぞれに対応した対策を行う
英語は正しい方法で継続すれば、必ず結果がついてきる科目です。今日からできることを一つひとつ積み上げていきましょう。志望校合格に向けて、計画的に取り組んでいくことが何より大切です。
関連記事もチェック!!
