第4文型(SVOO)と第5文型(SVOC)とは何か
英語の文型は全部で5つあり、その中でも第4文型と第5文型は中学2年生から3年生で学習する重要な文法項目です。第4文型は「誰かに何かを与える」という意味を持ち、第5文型は「何かを〜の状態にする」という意味を表します。この2つの文型をしっかり理解することで、英作文や長文読解の力が大きく向上します。
第4文型SVOOの基本構造
第4文型(SVOO)は、主語(S)、動詞(V)、目的語1(O)、目的語2(O)の順番で構成される文型です。この文型では2つの目的語が登場するのが最大の特徴になります。
基本的な形は「S + V + O(人) + O(物)」となり、「SはOに物を与える」という意味を表現します。例えば「I gave him a book.」(私は彼に本をあげました)という文では、「him」が目的語1、「a book」が目的語2になります。
第4文型で使われる動詞には特徴があります。give(与える)、send(送る)、show(見せる)、teach(教える)、tell(伝える)などの「授与」を意味する動詞が中心です。これらの動詞は「誰かに何かを渡す・伝える」という共通点を持っています。
また、第4文型は第3文型に書き換えることができます。「I gave him a book.」は「I gave a book to him.」と表現できます。この書き換えでは、目的語の順番が入れ替わり、間に前置詞(to、for、ofなど)が入るのがポイントです。書き換えのルールを覚えておくと、英作文で表現の幅が広がります。
第5文型SVOCの基本構造
第5文型(SVOC)は、主語(S)、動詞(V)、目的語(O)、補語(C)の順番で構成される文型です。この文型の特徴はO(目的語)= C(補語)という関係が成り立つことです。
基本的な形は「S + V + O + C」となり、「SはOをCの状態にする」または「SはOがCだと思う」という意味を表します。例えば「She made me happy.」(彼女は私を幸せにしました)という文では、「me = happy」という関係が成立しています。
第5文型で使われる動詞は大きく2つのグループに分けられます。1つ目はmake(〜にする)、keep(〜に保つ)、leave(〜のままにする)などの「状態変化・維持」を表す動詞です。2つ目はcall(〜と呼ぶ)、name(〜と名付ける)、think(〜だと思う)、find(〜だとわかる)などの「認識・命名」を表す動詞です。
補語(C)の部分には、名詞または形容詞が入ります。「We call him Tom.」(私たちは彼をトムと呼びます)では名詞「Tom」が補語、「The news made her sad.」(その知らせは彼女を悲しませました)では形容詞「sad」が補語になっています。このO = Cの関係を確認することが、第5文型を見分ける最大のコツです。
なぜ第4文型と第5文型を学ぶのか
第4文型と第5文型を学ぶ理由は、英語の表現力を高めるためです。これらの文型を使いこなせるようになると、単純な文から複雑で豊かな表現へとレベルアップできます。
高校入試では、第4文型と第5文型を使った英作文問題が頻出します。特に都立高校、神奈川県立高校、大阪府立高校などの公立高校入試では、文型の知識が直接問われることがあります。また、早稲田実業、慶應義塾、青山学院などの難関私立高校では、長文読解の中で複雑な文構造を正確に理解する力が求められます。
大学入試においても、第4文型と第5文型の理解は不可欠です。共通テスト(旧センター試験)では、文型の知識があると読解スピードが上がります。早稲田大学、慶應義塾大学、上智大学などの難関私立大学では、複雑な文構造を正確に分析する力が合否を分けます。特に和訳問題では、文型を正しく理解していないと正確な日本語訳ができません。
さらに、英検やTOEICなどの資格試験でも、第4文型と第5文型の知識は役立ちます。英検3級から準2級のレベルでは、これらの文型を使った文章が頻繁に登場します。文型の理解が深まれば、リーディングだけでなくリスニングやライティングのスコアアップにもつながります。
第4文型(SVOO)を徹底解説
第4文型は英語学習の中でも特に重要な文型の1つです。「誰かに何かを与える」という意味を持つこの文型は、日常会話から試験まで幅広く使われます。ここでは第4文型の特徴、使い方、見分け方を具体的な例文とともに詳しく解説していきます。
第4文型で使われる主要動詞一覧
第4文型で使われる動詞には、いくつかのパターンがあります。これらの動詞を覚えることで、第4文型の文を正確に作れるようになります。
| 動詞グループ | 主要動詞 | 書き換え前置詞 | 例文 |
| 授与系 | give, send, pass, hand | to | I gave him a present. |
| 作成系 | make, cook, buy, get | for | She made me a cake. |
| 伝達系 | tell, teach, show, write | to | He told me a story. |
| 質問系 | ask | of | I asked him a question. |
この表を見ると、第4文型の動詞は書き換え時に使う前置詞によってグループ分けできることがわかります。授与系と伝達系は「to」、作成系は「for」、質問系は「of」を使います。この規則を覚えておくと、第3文型への書き換えがスムーズにできます。
特に重要なのはgive、show、tell、teach、sendの5つの動詞です。これらは中学英語で最も頻繁に登場する第4文型動詞なので、例文とセットで確実に覚えましょう。また、buyやmakeは「for」を使うことに注意が必要です。「I bought him a book.」は「I bought a book for him.」と書き換えられます。
第4文型の見分け方と注意点
第4文型を正確に見分けるには、2つの目的語があるかどうかを確認することが大切です。目的語は「〜を」「〜に」と訳せる名詞や代名詞のことを指します。
見分けるポイントは以下の3つです。第1に、動詞の後ろに名詞が2つ続いているかどうかをチェックします。第2に、最初の名詞が「人」、2つ目の名詞が「物」になっているかを確認します。第3に、その動詞が第4文型で使える動詞かどうかを判断します。
注意が必要なのは、すべての動詞が第4文型で使えるわけではないという点です。例えばexplain(説明する)という動詞は、日本語では「彼に英語を説明する」と言えますが、英語では「explain him English」とは言えません。正しくは「explain English to him」となります。explainは第4文型では使えず、必ず前置詞toを伴う第3文型で使います。
同様に、say、speak、mentionなども第4文型では使えません。「He said me goodbye.」は間違いで、正しくは「He said goodbye to me.」です。このような例外的な動詞は、練習問題を通じて覚えていく必要があります。塾ではSAPIX、早稲田アカデミー、駿台などで、こうした例外パターンを重点的に学習します。
第4文型から第3文型への書き換え
第4文型は必ず第3文型に書き換えることができます。この書き換えは、試験で頻出するだけでなく、英語の表現力を高めるためにも重要です。
書き換えの基本ルールは、目的語の順番を入れ替えて、間に適切な前置詞を入れることです。「S + V + O1(人)+ O2(物)」という形を「S + V + O2(物)+ 前置詞 + O1(人)」に変えます。
具体例で見てみましょう。「My father bought me a bike.」(父は私に自転車を買ってくれました)という第4文型の文は、「My father bought a bike for me.」と書き換えられます。この場合、buyは「for」を使うグループの動詞です。
前置詞の使い分けには明確なルールがあります。「to」を使う動詞は、「与える・伝える」という方向性を持つ動詞です。give、send、show、teach、tellなどがこれに当たります。一方、「for」を使う動詞は、「〜のために作る・手に入れる」という意味を持つ動詞です。make、buy、cook、get、findなどがこれに該当します。
書き換えが必要になる場面もあります。目的語が長い場合、第3文型の方が自然な英語になります。「I gave the student who came late yesterday all the handouts.」(私は昨日遅刻した生徒にすべての配布物を渡しました)という文では、第1目的語が長すぎるため、「I gave all the handouts to the student who came late yesterday.」と書き換えた方が読みやすくなります。
give文型を完全攻略!中学・高校英語で必須の5文型を分かりやすく解説
第5文型(SVOC)を徹底解説
第5文型は5つの文型の中で最も複雑な構造を持つ文型です。「OをCにする」「OがCだと思う」という意味を表すこの文型は、表現の幅を大きく広げてくれます。第5文型を使いこなせるようになると、英語の表現力が格段に向上します。
第5文型で使われる主要動詞一覧
第5文型で使われる動詞は、意味によっていくつかのグループに分類できます。それぞれの動詞グループの特徴を理解することで、第5文型の使い方が明確になります。
| 動詞グループ | 主要動詞 | 補語の種類 | 例文 |
| 状態変化 | make, turn, drive, get | 形容詞・名詞 | The news made me happy. |
| 状態維持 | keep, leave | 形容詞 | Keep your room clean. |
| 命名・呼称 | call, name | 名詞 | We call him Mike. |
| 認識・判断 | think, find, believe, consider | 形容詞・名詞 | I found the book interesting. |
| 知覚 | see, hear, watch, feel | 原形不定詞・現在分詞 | I saw him run. |
この表から、第5文型の動詞は補語に何が入るかによって使い分けが必要なことがわかります。状態変化を表すmakeやturnは形容詞を補語に取ることが多く、命名を表すcallやnameは必ず名詞を補語に取ります。
特に重要なのはmake、keep、callの3つです。makeは「〜を…にする」という意味で状態の変化を表し、keepは「〜を…に保つ」という意味で状態の維持を表します。callは「〜を…と呼ぶ」という意味で、名づけや呼称に使われます。これらの動詞は高校入試でも大学入試でも頻出なので、例文とともにしっかり覚えましょう。
O = Cの関係を理解する
第5文型を理解する上で最も重要なのは、目的語(O)と補語(C)の間にイコールの関係が成り立つという点です。この関係を確認できれば、その文が第5文型だと判断できます。
具体例で確認してみましょう。「The movie made her sad.」(その映画は彼女を悲しくさせました)という文では、「her(彼女)= sad(悲しい)」という関係が成立しています。つまり、「彼女は悲しい」という状態になったわけです。
別の例を見てみます。「They elected him president.」(彼らは彼を大統領に選びました)という文では、「him(彼)= president(大統領)」という関係があります。選挙の結果、彼が大統領になったということです。このように、O = Cの関係が成り立つかどうかを確認することで、第5文型かどうかを判断できます。
注意したいのは、第4文型との違いです。第4文型「I gave him a book.」では、「him = a book」という関係は成立しません。彼と本は別のものです。一方、第5文型「We call him Tom.」では、「him = Tom」という関係が成り立ちます。このイコール関係の有無が、第4文型と第5文型を見分ける決定的なポイントになります。
実際の試験問題では、この関係を利用した問題がよく出題されます。例えば慶應義塾高校の入試では、「次の文の下線部と同じ働きをするものを選びなさい」という形式で、補語を見抜く力が問われます。O = Cの関係を常に意識することで、こうした問題にも対応できるようになります。
補語に入るもの(名詞・形容詞・原形不定詞)
第5文型の補語には、名詞、形容詞、原形不定詞(動詞の原形)、現在分詞など、さまざまなものが入ります。それぞれのパターンを理解することが大切です。
名詞が補語になる例を見てみましょう。「They made him captain.」(彼らは彼をキャプテンにしました)という文では、「captain」という名詞が補語です。「him = captain」という関係が成り立っています。callやnameといった命名を表す動詞は、必ず名詞を補語に取ります。
形容詞が補語になる例も多く見られます。「The story made me happy.」(その話は私を幸せにしました)では、「happy」という形容詞が補語です。make、keep、leaveなどの動詞は、形容詞を補語に取ることが一般的です。「Keep your hands clean.」(手をきれいにしておきなさい)も形容詞が補語の例です。
原形不定詞が補語になるケースもあります。これは知覚動詞や使役動詞と呼ばれる特別な動詞で起こります。「I saw him cross the street.」(私は彼が通りを渡るのを見ました)という文では、「cross」という動詞の原形が補語の位置に入っています。see、hear、watch、feelなどの知覚動詞や、make、let、haveなどの使役動詞がこのパターンを取ります。
現在分詞(〜ing形)が補語になることもあります。「I heard someone singing.」(誰かが歌っているのが聞こえました)という文では、「singing」が補語です。原形不定詞と現在分詞の違いは、動作の完了性にあります。原形は動作全体を、現在分詞は進行中の動作を表します。「I saw him cross the street.」は渡り終わるまで見た、「I saw him crossing the street.」は渡っている最中を見た、という違いがあります。高校では河合塾、駿台予備校、東進ハイスクールなどで、この微妙な違いを詳しく学習します。
第4文型と第5文型の違いを徹底比較
第4文型と第5文型は、どちらも動詞の後ろに2つの要素が続くという点で似ているため、混同しやすい文型です。しかし、両者には明確な違いがあります。この違いをしっかり理解することで、英文を正確に読み取り、正しく英作文ができるようになります。
構造の違いを図解で理解する
第4文型と第5文型の最も大きな違いは、動詞の後ろに続く2つの要素の関係性にあります。視覚的に整理すると、この違いがよくわかります。
| 文型 | 構造 | 要素の関係 | 意味 | 例文 |
| 第4文型 | S + V + O1 + O2 | O1 ≠ O2 | SはO1にO2を与える | I gave him a book. |
| 第5文型 | S + V + O + C | O = C | SはOをCにする | I made him happy. |
この表が示すように、第4文型では2つの目的語の間にイコールの関係は成立しません。「I gave him a book.」という文で、「him = a book」とは言えません。彼と本は別の存在です。一方、第5文型では目的語と補語の間にイコールの関係が成立します。「I made him happy.」という文では、「him = happy」つまり「彼は幸せだ」という関係があります。
もう1つの重要な違いは、第4文型の2つの要素は両方とも目的語(O)であるのに対し、第5文型では目的語(O)と補語(C)という異なる文要素だという点です。目的語は「〜を」と訳せる名詞ですが、補語は「〜が…だ」という状態や属性を表す名詞・形容詞です。
意味の違いを例文で比較する
第4文型と第5文型では、文全体が持つ意味も大きく異なります。同じ動詞を使った例文で比較してみましょう。
makeという動詞を使った例を見てみます。第4文型では「My mother made me a cake.」(母は私にケーキを作ってくれました)となり、「作って与える」という意味になります。一方、第5文型では「The news made me sad.」(その知らせは私を悲しくさせました)となり、「〜を…の状態にする」という意味になります。同じmakeでも、文型によって意味が全く異なることがわかります。
もう1つの例を見てみましょう。「She called me.」は第3文型で「彼女は私に電話しました」という意味です。「She called me Mary.」は第5文型で「彼女は私をメアリーと呼びました」という意味になります。callという1つの動詞でも、後ろに続く要素によって意味が変わるのです。
findという動詞でも違いを見てみます。第4文型では「I found him a job.」(私は彼に仕事を見つけてあげました)となり、「見つけて与える」という意味です。第5文型では「I found the book interesting.」(私はその本が面白いとわかりました)となり、「〜が…だとわかる」という意味になります。このように、文型によって動詞の意味やニュアンスが大きく変わることを理解しておく必要があります。
見分けるための実践的な方法
第4文型と第5文型を正確に見分けるには、いくつかのチェックポイントを順番に確認していく方法が効果的です。この方法を使えば、迷うことなく文型を判断できるようになります。
まず最初のステップは、O = Cの関係が成り立つかどうかを確認することです。動詞の後ろに続く2つの要素を「A = B」という形で結んでみて、意味が通るかチェックします。「She made me a doll.」という文で「me = a doll(私 = 人形)」と考えると意味が通らないので、これは第4文型です。「She made me happy.」という文で「me = happy(私 = 幸せ)」と考えると意味が通るので、これは第5文型です。
2つ目のステップは、第3文型への書き換えができるかどうかを試すことです。第4文型なら前置詞を入れて書き換えられますが、第5文型は書き換えられません。「I gave him a present.」は「I gave a present to him.」と書き換えられるので第4文型、「I made him happy.」は書き換えられないので第5文型です。
3つ目のステップは、2つ目の要素の品詞を確認することです。形容詞が入っていれば、ほぼ確実に第5文型です。第4文型の2つの目的語は両方とも名詞(または代名詞)なので、形容詞が入る余地はありません。「The story made me excited.」のexcitedは形容詞なので、これは第5文型だと即座に判断できます。
実際の問題演習では、これらのステップを素早く頭の中で行う必要があります。栄光ゼミナール、臨海セミナー、市進学院などの進学塾では、こうした判断を瞬時にできるようになるまで、繰り返し練習問題を解きます。最初は時間がかかっても、練習を重ねることで自然に判断できるようになります。
よくある間違いと対策
第4文型と第5文型の学習では、多くの生徒が同じような間違いをします。これらの間違いパターンを事前に知っておくことで、効率的に学習を進められます。ここでは、特に頻出する間違いとその対策を紹介します。
第4文型でよくある間違い
第4文型で最も多い間違いは、書き換え時の前置詞の選択ミスです。「I made him a cake.」を書き換えるとき、「I made a cake to him.」としてしまう生徒が非常に多くいます。正しくは「I made a cake for him.」です。
この間違いを防ぐには、動詞ごとに使う前置詞を覚える必要があります。「to」を使う動詞は、give、send、show、teach、tell、lend、passなど「渡す・伝える」系の動詞です。「for」を使う動詞は、make、buy、cook、get、find、chooseなど「作る・手に入れる」系の動詞です。このグループ分けを意識すると、間違いが減ります。
もう1つの頻出ミスは、第4文型で使えない動詞を使ってしまうことです。「He explained me the answer.」という文を書く生徒がいますが、explainは第4文型では使えません。正しくは「He explained the answer to me.」となります。同様に、say、speak、describe、announce、suggestなども第4文型では使えないので注意が必要です。
3つ目の間違いは、目的語の順番を間違えることです。第4文型では必ず「人 + 物」の順番になります。「I gave a book him.」は間違いで、正しくは「I gave him a book.」です。この順番は固定なので、必ず覚えておきましょう。
第5文型でよくある間違い
第5文型で最も多い間違いは、第4文型と混同してしまうことです。「The teacher made the students homework.」という間違った文を書く生徒がいます。これは「先生は生徒に宿題を与えた」という意味にしたいのでしょうが、madeの後ろに2つの名詞を並べただけでは第5文型にはなりません。正しくは「The teacher gave the students homework.」(第4文型)または「The teacher made the students do homework.」(第5文型)です。
2つ目の間違いは、補語に入れるべき品詞を間違えることです。「The news made me sadly.」という文を書く生徒がいますが、sadlyは副詞なので補語にはなりません。正しくは形容詞の「sad」を使って「The news made me sad.」とします。補語には名詞か形容詞が入ることを覚えておきましょう。
3つ目の間違いは、知覚動詞の後ろの形を間違えることです。「I saw him to run.」という文を書く生徒がいますが、知覚動詞の後ろは原形不定詞なので、toは不要です。正しくは「I saw him run.」です。ただし、使役動詞のhelpだけは例外で、「help him (to) run」のようにtoを入れても入れなくても構いません。
文型判断のための練習問題と解説
実際に問題を解きながら、第4文型と第5文型の違いを確認していきましょう。以下の文がどちらの文型か判断してください。
【問題1】She showed me her new bag.
【解答】第4文型
【解説】「me ≠ her new bag」なので第4文型です。「She showed her new bag to me.」と書き換えられます。showは「to」を使う動詞です。
【問題2】We call our dog Pochi.
【解答】第5文型
【解説】「our dog = Pochi」という関係が成り立つので第5文型です。callは命名を表す動詞で、必ず第5文型で使います。
【問題3】The music made me relaxed.
【解答】第5文型
【解説】「me = relaxed」という関係が成り立ち、relaxedは形容詞なので第5文型です。第4文型では形容詞は使えません。
【問題4】My father bought me a new computer.
【解答】第4文型
【解説】「me ≠ a new computer」なので第4文型です。「My father bought a new computer for me.」と書き換えられます。buyは「for」を使う動詞です。
【問題5】I found the movie boring.
【解答】第5文型
【解説】「the movie = boring」という関係が成り立ち、boringは形容詞なので第5文型です。findは「〜が…だとわかる」という意味で第5文型を取ります。
このような問題を繰り返し解くことで、第4文型と第5文型の判断が速く正確にできるようになります。Z会、進研ゼミ、スタディサプリなどの通信教育でも、こうした練習問題が豊富に用意されています。毎日少しずつ問題を解く習慣をつけることが、文型マスターへの近道です。
定期テスト・入試で得点するためのコツ
第4文型と第5文型の知識を、実際のテストで得点につなげるためには、いくつかの重要なポイントがあります。ここでは、定期テストから高校入試、大学入試まで幅広く使える実践的なテクニックを紹介します。
定期テストでの頻出パターン
中学校の定期テストでは、第4文型と第5文型に関する問題が必ず出題されます。出題パターンを知っておくことで、効率的に対策ができます。
最も多いのは書き換え問題です。「次の文をほぼ同じ意味の文に書き換えなさい」という形式で、第4文型を第3文型に書き換えさせる問題がよく出ます。「I gave him a book.」を「I gave a book ___ him.」という形で、空欄にtoを入れさせる問題です。このタイプの問題では、前置詞の選択(toかforか)と、目的語の順番の入れ替えの2点に注意しましょう。
2番目に多いのは英作文問題です。「私は彼女にプレゼントをあげました」を英語にしなさい、という問題では、第4文型「I gave her a present.」または第3文型「I gave a present to her.」のどちらでも正解になります。ただし、動詞の選択(giveを使うのか、presentを使うのか)には注意が必要です。
3番目は文型判断問題です。「次の文は第何文型か答えなさい」という直接的な問題や、「下線部と同じ働きをする語を選びなさい」という形で、目的語か補語かを判断させる問題があります。O = Cの関係を確認する習慣をつけておくと、この手の問題に強くなります。
定期テストの範囲が発表されたら、教科書の例文をすべて書けるように練習しましょう。多くの定期テストでは、教科書の例文をそのまま、または少し変えた形で出題します。また、ワークブックの問題も繰り返し解いておくことが重要です。定期テストの問題の多くは、ワークブックと似た形式で出題されます。
高校入試での出題傾向と対策
高校入試では、第4文型と第5文型の知識がさまざまな形で問われます。特に難関校では、単純な文型判断だけでなく、応用力が試されます。
公立高校入試では、並び替え問題がよく出題されます。「次の語句を並び替えて英文を完成させなさい」という問題で、第4文型や第5文型の語順を正確に理解していないと解けません。例えば「gave / a / I / present / her」を並び替えて「I gave her a present.」にする問題などです。この手の問題では、主語と動詞の位置、目的語の順番、補語の位置などを瞬時に判断する力が求められます。
難関私立高校では、長文読解の中での文型理解が重要になります。複雑な文構造を持つ長文の中で、どこが主語で、どこが動詞で、どこが目的語や補語なのかを正確に把握する力が必要です。例えば開成高校、筑波大学附属駒場高校、灘高校などの最難関校では、1つの文が3行以上にわたることもあり、文型の知識がないと正確に読み取れません。
また、英作文問題での配点も大きくなっています。自由英作文では、第4文型や第5文型を使って表現の幅を広げることで、高得点が狙えます。「あなたの夢について英語で書きなさい」という問題で、「My dream is to be a teacher. I want to teach children English.」と書くよりも、「I want to make children interested in English.」(第5文型)と書く方が、より洗練された印象を与えます。
大学入試・資格試験での活用法
大学入試では、第4文型と第5文型の知識が読解力と英作文力の土台となります。特に難関大学では、この知識の有無が合否を分けます。
共通テストでは、長文読解のスピードが重要になります。第4文型と第5文型を瞬時に見抜けると、文の意味を素早く理解できるため、読解速度が上がります。特に、makeやkeepなどの多義語が第5文型で使われている場合、文型を理解していないと意味を取り違えてしまうことがあります。
私立大学の入試では、和訳問題で文型の理解が直接問われます。「He made me a doctor.」と「He made me a doll.」では、同じmadeを使っていても、前者は第5文型で「彼は私を医者にしました」、後者は第4文型で「彼は私に人形を作ってくれました」と、全く異なる意味になります。このような違いを正確に訳し分けられるかどうかで、得点が大きく変わります。
英検では、準2級から2級レベルで第4文型と第5文型を使った文章が頻出します。ライティング問題では、これらの文型を使うことで、より高度な表現ができます。「I think studying English is important.」と書くよりも、「I find studying English important.」(第5文型)と書く方が、洗練された英語になります。
TOEICのPart 5(短文穴埋め問題)では、文型の知識が直接役立ちます。空欄に入る品詞を判断する問題で、第5文型だとわかれば補語が入ると判断でき、形容詞か名詞を選べます。また、Part 7(長文読解)でも、複雑な文構造を素早く理解するために文型の知識が不可欠です。
大学受験では、予備校の授業を活用するのも効果的です。河合塾の「トップレベル英語」、駿台の「スーパー英語」、東進の「ハイレベル英文法」などの講座では、第4文型と第5文型を含む文型全体を体系的に学べます。また、参考書では「Forest」「Vintage」「Next Stage」などが文型の解説と練習問題が充実しています。これらを使って、基礎から応用まで段階的に学習を進めることで、確実に得点力がアップします。
実践演習問題で理解を深めよう
ここまで学んできた第4文型と第5文型の知識を、実践問題を通じて定着させましょう。問題を解くことで、理解が深まり、試験本番でも自信を持って解答できるようになります。
基礎レベルの練習問題
まずは基礎レベルの問題から始めましょう。これらの問題は、中学2年生から3年生で習う範囲の基本問題です。
【問題1】次の文を第3文型に書き換えなさい。
1. My sister made me a cake.
2. He sent her a letter.
3. I showed them my photos.
4. She bought him a present.
5. The teacher told us an interesting story.
【解答】
1. My sister made a cake for me.
2. He sent a letter to her.
3. I showed my photos to them.
4. She bought a present for him.
5. The teacher told an interesting story to us.
これらの問題では、前置詞の使い分けが重要です。made、boughtは「for」を使い、sent、showed、toldは「to」を使います。動詞ごとの前置詞を覚えることが、この問題を解くカギになります。
【問題2】次の文が第4文型か第5文型か答えなさい。
1. The news made me sad.
2. I gave her a book.
3. We call him Mike.
4. She teaches children English.
5. The movie made her cry.
【解答】
1. 第5文型(me = sad)
2. 第4文型(her ≠ a book)
3. 第5文型(him = Mike)
4. 第4文型(children ≠ English)
5. 第5文型(原形不定詞cryが補語)
O = Cの関係を確認することで、正確に判断できます。特に5番は、原形不定詞が補語になっているパターンなので、注意が必要です。
応用レベルの練習問題
次に、高校入試レベルの応用問題に挑戦しましょう。これらは難関私立高校でよく出題される形式の問題です。
【問題3】次の日本文を英語にしなさい。
1. 母は私においしい朝食を作ってくれました。
2. その知らせは彼を悲しくさせました。
3. 私たちは彼をキャプテンと呼びます。
4. 先生は私たちに英語を教えてくれます。
5. 私は彼女が歌っているのを聞きました。
【解答例】
1. My mother made me a delicious breakfast. / My mother made a delicious breakfast for me.
2. The news made him sad.
3. We call him captain. / We call him our captain.
4. Our teacher teaches us English. / Our teacher teaches English to us.
5. I heard her singing. / I heard her sing.
これらの問題では、適切な動詞の選択と文型の使い分けが求められます。1番と4番は第4文型または第3文型で書けますが、2番と3番は第5文型でしか表現できません。5番は知覚動詞の問題で、現在分詞でも原形不定詞でも正解になります。
【問題4】次の文の( )内に適切な語を入れなさい。
1. The teacher made the students ( ) quiet.
2. I found the question ( ) difficult.
3. She bought ( ) son a new bike.
4. They named their baby ( ) Emma.
5. Can you lend ( ) your dictionary?
【解答】
1. keep(または be)
2. very(または too、soなど)
3. her(または myなど所有格)
4. ×(何も入らない。named their baby Emmaで完成)
5. me(または himなど目的格)
1番は使役動詞makeの後ろに原形不定詞が入るパターンです。2番は補語の形容詞を修飾する副詞を入れます。3番は第4文型の最初の目的語(人)を入れます。4番はひっかけ問題で、nameは「name + O + C」の形なので、何も入りません。5番は第4文型の最初の目的語を入れます。
発展レベルの練習問題
最後に、大学入試レベルの発展問題に挑戦しましょう。これらは難関大学で出題される形式の問題です。
【問題5】次の英文を日本語に訳しなさい。
1. The book made me think about my future.
2. I found it impossible to solve the problem.
3. She had her son clean his room.
4. The teacher got the students interested in science.
5. I saw him cross the street and enter the building.
【解答例】
1. その本は私に将来のことを考えさせました。
2. その問題を解くことは不可能だとわかりました。
3. 彼女は息子に部屋を掃除させました。
4. その先生は生徒たちを理科に興味を持たせました。
5. 私は彼が通りを渡ってそのビルに入るのを見ました。
これらの問題では、文構造の正確な理解が必要です。1番はmakeが「〜させる」という使役の意味で使われています。2番はit(形式目的語)を使った第5文型です。3番はhaveを使った使役の文です。4番はgetを使った第5文型で、過去分詞interestedが補語になっています。5番は知覚動詞の後ろに原形不定詞が2つ並んだ複雑な構造です。
このような問題を繰り返し解くことで、第4文型と第5文型の理解が深まります。問題集では、「全解説頻出英文法・語法問題1000」「英文法ファイナル問題集」「スクランブル英文法・語法」などが、レベル別の問題を豊富に収録しています。自分のレベルに合った問題集を選んで、毎日コツコツと練習を積み重ねることが大切です。
まとめ:第4文型と第5文型をマスターして英語力アップ
第4文型(SVOO)と第5文型(SVOC)は、英語の5文型の中でも特に重要な文型です。この2つの文型をしっかりマスターすることで、英語の読解力、作文力、そして総合的な英語力が大きく向上します。
第4文型は「誰かに何かを与える」という意味を表し、2つの目的語を持つのが特徴です。give、send、show、teach、tellなどの動詞と一緒に使われ、第3文型への書き換えも可能です。書き換えの際は、動詞によって「to」を使うか「for」を使うかが決まるので、動詞ごとのパターンを覚えることが大切です。
第5文型は「何かを〜の状態にする」という意味を表し、O = Cの関係が成り立つのが最大の特徴です。make、keep、call、find、seeなどの動詞と一緒に使われ、補語には名詞、形容詞、原形不定詞、現在分詞などが入ります。この文型を使いこなせるようになると、表現の幅が大きく広がります。
2つの文型を見分けるコツは、まずO = Cの関係が成り立つかどうかを確認することです。関係が成り立てば第5文型、成り立たなければ第4文型です。また、補語の位置に形容詞があれば、ほぼ確実に第5文型だと判断できます。
定期テストや入試で得点するためには、基礎からしっかりと理解し、繰り返し問題演習を行うことが重要です。教科書の例文を暗記し、ワークブックの問題を完璧に解けるようにしましょう。また、塾や予備校、通信教育なども活用して、段階的にレベルアップを目指しましょう。
第4文型と第5文型の知識は、高校英語、大学入試、さらには英検やTOEICなどの資格試験でも必ず役立ちます。今のうちにしっかりマスターして、英語の得意科目化を目指しましょう。毎日少しずつでも英語に触れる習慣をつけることで、確実に力がついていきます。
